高齢者と老後。現役ヘルパーが考えたこと。

介護保険サービスの体験

介護保険サービスをご存知でしょうか?

 

介護保険サービスの対象の方は65歳以上の要介護1〜5 要支援1〜2の認定を受けた方が対象となります。

 

また40歳以上64歳の方で医療保険に加入され特定疾病をお持ちで要介護状態になられた方も対象となります。

 

サービスとしては自宅で訪問介護や訪問入浴など受けられる「在宅サービス」

 

特別養護老人ホームなどに入居する「施設サービス」

 

夜間の訪問介護やグループホームなどの「地域密着型サービス」などがあります。

 

要介護認定を受けたい方は、市町村の介護保険課や地域包括支援センターに問い合わせしてみましょう。

 

もし非該当と審査されると介護保険サービスは利用できませんが、地域や民間が行っているサービスを利用することも可能なので相談すると良いかもしれません。

 

介護保険サービスを利用すると自分が困っていることのサポートはもちろん介護をしている側の負担も軽減できます。

 

サービスを利用することで新たな生きがいを発見できるかもしれませんし、生活リズムが整ったり、楽しみが増えたり良い方向に変わります。

 

また一人暮らしで世間との関わりが少なくなった方には社会と繋がることもできます。

 

介護保険サービスを利用することで人との繋がりが増え話をする機会や新たな知識を得る機会にもなります。

 

サービスを利用することで今まで出来ないと諦めていたことも誰かの手を借りて実現することもできます。

 

今より身体機能を低下させず、向上が難しくとも維持できるよう自分のスタイルにあったサービスを利用することができれば良いと思います。

 

ケアマネージャーと呼ばれる介護支援専門員があなたに適切なサービスの計画を立てて下さいます。一緒に考え相談しながらプランを立ててみましょう。

 

今より明るい未来が見えてくるはずです。

 

 

Aさんは80歳の女性。明るい性格でお話がとても好きな方でした。
最近物忘れが多くなり、同じ話を繰り返し行うことが多くなりました。友人からも
「さっきも話したよ」
と言われることが多くなり次第にAさんは自信を失い人と関わることを避けるようになりました。
元気がなくなり次第に意欲までもなくなったAさんを心配して県外に住む娘さんが帰省され介護保険サービスの手続きを行いました。
ケアマネージャーは娘さんの相談を受け、本人と話を行いまずはヘルパーさんを導入ししっかりと食事を摂り、綺麗な空間で生活し生活リズムや環境を整えることにしました。
はじめはヘルパーさんが来ることに拒否が見られたものの、もともと人好きであったAさんは次第にヘルパーさんが来ることを楽しみに待つようになりました。
認知症の診断を受けたAさん。同じ話を繰り返しますが
ヘルパーさんは毎回、初めて聞いた話のように親身に聞いてくださいました。
Aさんは徐々に人と話をすることの抵抗を感じなくなりました。
ケアマネージャーさんは次にデイサービスへの参加をAさんに提案しました。
最初は緊張していたAさんでしたが、近所の顔なじみの方もご利用されており今は昔のように話を行い楽しむことができています。
ヘルパーさんとデイサービスを利用するようになって生活リズムも整い見る見るうちにイキイキと変化していきました。
塞ぎこんでいたAさんを最後に見た娘さん。
半年後に再び帰省されました。
以前のような笑顔を取り戻しているAさんの姿をみてほっとされたようでした。

 

上手に介護保険サービスを利用して自分らしい生活を送っていけたら良いですね。

 


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